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Paracheilinnus maccoskari
本種、ダイビング雑誌や図鑑などでは目にする機会も多い種でインド洋では数多く生息しますが、インドネシアのスマトラ島が分布の端とされていてバリ島では今回が初記録となるそうです。但し以前からバリ島辺りまでは生息されているだろうと考えられていたので出会うべくして出会ったとも言える。バリ島では多くの種のクジャクベラ属が生息すると思われがちなのですが、実は正式に記録されているのはイエローフィンフラッシャーとフィラメントフラシャーの2種のみ。この2種はバリ島のいたるところで見られ、ガレ場、サンゴのスロープなどの水深10m以深から生息するが30m以深までおりると個体数も増す。本種も上記2種が生息する場で混泳していたので生域環境は同じであるだろう。まだまだ個体数が少ないので他のポイントでも確認できるよう注意深く観察したい種である。
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Benthosema fibulatum
本種はハダカイワシ科とあまり聞きなれない科の魚。この科のほとんどは中・深層に生息しており、種によっては夜間にだけ表層や浅瀬にやってくるという性質をもっている。よって見ることが出来る機会というのも多くはないのですが、バリ島では特に雨季の大潮周りの夜に出現する機会が多くあります。鉄砲の弾丸のように目にも止まらぬ早さで水中ライトめがけて飛んでくるので姿さえきちんと確認できないのが普通です。
しかし、あまりにも水中ライトへの激突を繰り返したり、明かりにより平衡感覚が失われるのか、地面に激突して砂中に潜ろうとしたりと奇妙な行動をとるときがある。その時こそ観察のチャンスである。ただし、そのチャンスも写真にして1、2カットほどの時間なので少ないチャンスを無駄にはできない。
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Pseudanthias lunulatus
ハナダイに魅せられるダイバーは多いですが、本種に出合ったことのある方はあまり多くはいないだろうと思われる。ルーネイトアンティアスと呼ばれる個体だと思われるが、本種は尾鰭中央に赤い斑紋があるのが特徴になるのでルーネトアンティアスとは別種になる可能性もあるそうです。おおよそのポイントでは50m以深の小さな根が点在するスロープ状の地形の深場に10匹程度の小ハーレムを形成しながら生息するのだが、このポイントでは30m〜40mの範囲内の、やはり、ゆるやかなスロープ状の場所に生息するために他のポイントに比べ、多少観察も容易になっている。またほとんどのポイントで近似種のベニハナダイP
sp.と混泳している事が多く、この2種の関係性も重要になってくると思われる。
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Lophiomus setigerus
超トピック。この夏の大ヒット。です。鑑定して頂いたところ、口腔内の白色斑が確認できるので、いわゆる"アンコウ”の可能性が高いとのことです。私自身初めての出逢いです。コブシほどの大きさなので幼魚が深場から、なにかしらの要因で上がってきたのだと思われる。泥に完璧に擬態しており、目をよく凝らして見てもそこにこの個体がなかなか確認できなかったほどなので、もしかしたら、常時あがってくることや、時期によりあがってくるものなのだが今まで擬態の上手さゆえに気が付かなかっただけなのかもしれない。また、動きは速くはないだろうが、砂中に潜っているようなので、なおのこと発見がしにくい種でもある。
撮影者:岡野和之 発見者:岡野ゆり
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Uranoscopus sulphureus
ミシマオコゼ属の中でも本種はインド洋に多い種。この仲間では“メガネウオ”がダイバーによく知られているが、行動といい奇妙な容姿がとてもユニーク。基本的に全身砂に埋まっており、夜は顔だけ覗かせていて、水中ライトに映し出される顔面像にこっちがびっくりしてしまうこともしばしば。顔だけを出し獲物を探しているのだが、捕食の瞬間はまだ見れたことはない。砂からほり出してみると、ものすごい勢いで逃げていき5mほど移動したところで、すぐに砂中に埋まる、の繰り返しなので全身を撮るのは容易ではない。砂泥底の5m以浅の浅場に多く昼間は完全に砂中に潜っていると思われるが深くは潜っていないので、知らずに指を砂中に指したところ、いきなり本種が飛び出てくるときなどは、びっくりしてしまう。
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Cryptocentrus sp.
本種はギンガハゼ、ムラサメハゼ、ラグーンシュリンプゴビーを足して3で割ったような摩訶不思議なイトヒキハゼの仲間。頭部の黒色は警戒色なのか、もともとの体色は頭部も黄色で近寄ると徐々に発色を増して頭部のみ黒ずんできました。何かの種間のかけ合せたものの黄色個体という見解もあります。いつも潜って、いつも通るコースに突然現れた珍客。初めての出逢いでしたので、継続して定点観察をこころみたかったのだが、3日後にはいなくなっていたために継続して観察することができなかった。目の粗い砂質の水深3mのところで発見。似たような環境で同じような個体を探してみましたがまだ発見できていません。 |
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Myersina
sp.
今月の写真ですがハゴロモハゼ属かイトヒキハゼ属であるか、はっきりしないハゼですが本によってはクロオビハゼの幼魚と載っているので本サイトではそれに従いました。とはいっても観察過程では煮え切らないことも多く、この赤い目といい、はっきりした白い胸ビレといい特徴的点も多く、個体差もあるだろうが、以前に見たことのある、同じような大きさのクロオビハゼの幼魚はこれとは違く、もっとクロオビハゼそのものの特徴がでていた。かといって、本種をそのまま成体させた種も見たことはない。
なので定点観察すればいいのだが、この写真の個体も1cmほどの頃から追っていたのだが、3cmほどになった時にいなくなってしまった。それなりに出会うこともあり、とても興味深い種です。 |
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Lactarius lactarius
一般に珍しい種=名前がない。という認識が多いが、一概にそうとは言えない代表例のような種。学名、英名、和名もあります。地域によっては普通に漁獲されています。でも、生態写真がほとんどない、水中で観察した人がほとんどといっていいくらいいない珍しい種です。行動はとても興味深く、下にゴンズイを引き連れて、右往左往縦横に泳ぎ回っていました。私は3回見ていますが3回ともゴンズイを引き連れて、5mほどの浅場で動き回っていましたので偶然ではなく何かしらの行動であると思われる。
普段の生活はダイビング中に見られることのないような場所にいるのでしょう。何かの意図でこのように浅場の砂地に顔をだすようですが、理由は今のところまったくわかっていない。 |
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Solenocera faxoni
夜潜り限定で見れるが、ビールを我慢しようとも、夕飯が遅くなろうとも、睡眠就寝時間が短くなろうとも是非とも見て欲しいと思えるエビです。写真では伝わり難いのですが、とにかくエレガント。色合いだけでなく長く伸びた第1第2触覚の長さと先端のみ色が変わっている触覚を動かすたびに花火を連想してしまう様を初めて見た時はこんなに美しいエビがいたのか。と思った程インパクトのある。遠くに逃げることはないが、動きは速く、砂にすぐ埋まってしまい、撮影は決して簡単ではない。平坦な砂泥底の10m以浅に数多く生息し、夜間遅ければ遅いほど遭遇率は高まる。昼間は砂中に埋もっていて出てくることはない。 |
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Ptereleotridae gen.
このダートゴビーの仲間は以前から気になってはいたのですが、ヘビーな泥地の底面をビュンビュンと泳ぐので、なかなかまともに撮ることさえも出来ずにいた種。科、種の確定には至らずも、個体数の多くが2cmほどの小さな個体で小さな個体だと体色がはっきりでていないが、大きくなると鮮やかなブルーと黄色いラインがはっきりしてくる。生息域はゆるいスロープ状の軟泥底の30m以深に5、6匹の数個体でまとまっていることが多い。警戒心は強く、近づけば近づくだけ横方向に逃げていき、そのうちに自分で巻き上げた泥で見失ってしまう。また本種にとてもよく似た別種も同じ場所に生息しているので、その種については別の機会に紹介していきたいと思います。
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Tosana niwae
今まで本種を生で見たことがないだけでなく生態写真も見たことがなかったので鑑定をお願いした所
「確かにヒメハナダイに似ているが、日本のそれと、同種になるかは写真だけでは解らない」 との教唆を頂いた。同種にせよ別種にせよバリ島初記録。その後薄い記憶を頼りに以前のIOPニュースに載っていたことを思い出し、その生態写真やその他の資料を見比べ、本種はやはりヒメハナダイでいいのではないか、と勝手にとりあえず断定しているだけなので、実際のところはわからない。本種は硬泥質で出来た30m以深の壁際に2、3匹の数個体でまとまっていることが多い。近づくと、無数に開いている泥壁の穴に逃げ込み、普段はその穴から離れることもなく、穴上中層を漂っている。 |
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Gobiidae
sp.
専門家にご教授頂こうとしたとこころ、「まったく見当もつかない」とお答え頂いた、かなりレアであろうハゼです。引き続き、お調べいただいていますが、一体、何者であろうか?属さえもまったく見当がつかない。本種または本種に近い種を他の地域などで見られたり、ご存知の方はいらっしゃいませんでしょうか?生域は硬泥質でできた30m以深の小さな壁穴の中に住み、その穴中に卵を産み付けてペアで卵を守る。時期により個体数の変化が激しいのだが、地形が崩れやすいので、そのような地形が自然現象で変わったら本種もいなくなってしまうがそのような地形自体があまりないので、どこに行ってしまうのかまったく不明だが、今以上に浅場にあがってくることはまずないと思われる。 |